見台

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「けんだい」と読みます。
見台。

譜面台や製図机のように天板に傾斜がつけられるようになっていて、この上にゲラ(校正刷)を広げて読んでいきます。
7ポイントや8ポイントの小さな字にふられたルビが「゛」か「゜」かを見分けるために、いちいち亀のように首を伸ばしてゲラを覗き込んでいるとやはり疲れますから、少しでもゲラのほうを目に近づける工夫として、これもまた、校正の仕事に欠かせない道具のひとつです。

お世話になっている会社でお借りしているのは、製図用のトレースボックスのような形をした木製のものです。これは角度を変えることはできませんが、りっぱな金属製で、ハンドルを回すと角度が自在に調節できるものを、昔は会社の備品として注文して作らせていたそうです。いまでも買えるものなら欲しいのですが、あいにく市販されているのを見かけたことがありません。

自宅で仕事をするときには、カリグラフィー用の傾斜台を使っています。木製の折りたたみ式で角度が三段階に調節でき、たためば薄くコンパクトになるので、部屋に置いてあってもさほど気になりません。校正者の友人に教えてもらいました。

いつかささやかでも仕事部屋を持つことができたら、見台をオーダーメイドしてみたいです。
できればハンドル式で傾斜が細かく調節できて、でも天板は木目が美しくえんぴつの当たりがやわらかい木がいい。
夢は広がります。

同じように既製品でしっくりくるものがなくてずっと探しつづけているのが、仕事用の革の鞄です。
大量のゲラや参考資料を持ち運べるサイズ・容量で、打ち合わせや納品の席へ持っていっても失礼にならない程度にあらたまった印象となると、やはり革がいい。中目黒の書店「COW BOOKS」のオリジナル帆布トートなど、布製ならいくつか見つけたのですが……この話はまたいずれ。

 
見台

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