サクラサク、くりかえす

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東京の桜が開花しました。

つめたく青く澄んだ冬のような空を背景に咲く梅も美しいものですが、空の見えぬほど満開に咲かせる桜の花と散った後の鮮やかな若葉は、ほんものの春の訪れを告げるようで毎年のことながら気分の明るくなるもの。

桜の咲く風景はとくに印象的で、どの道のどこにどんな桜の木があるのか、その景観はほかの樹木の場合よりもハッキリと記憶に残ります。少なくとも私の場合には。

2016年春の桜

2016年春の桜



去年まで生えていた桜の木が老齢のために枯れたり、あるいは伐られたりで姿を消したとき、桜は残っていても何らかの事情で周囲の景観がすっかり変わってしまったとき、そうしたときに感じる過去の風景への郷愁は、桜の場合にはとりわけ強いようにおもいます。

待ち遠しかったはずの春が訪れると、しかし同時に言いようのない寂しさを覚えるのは、うつろい失われるこうした景色への郷愁と、かつての卒業や別れの記憶とがない交ぜになって蘇るからかも知れません。

……ともかく、ことしも桜は咲きました。
この「ほはばのデザイン」も発足から一年を迎えたことになります。当初、考えていたよりも更新の頻度はずいぶん少なくなっていますが、6人揃って顔を合わせたり、あるいは個々に会ったりの機会は案外と多く、それぞれの仕事ぶりや考えから大きな影響を受けた一年でした。迎える「ほはばのデザイン」の二年目、とくに気張ることもなく、継続して歩むことを大切にしたいとおもいます。

変化のはげしい時代、くりかえす花の姿にいっそう心惹かれます。
その花の姿に倣いながら、わたしはわたしの花を育てます。

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