“sirimiri” から雨のつづきへ

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調布市にある手紙舎を訪ねました。
手紙舎へ足を運ぶのは、およそ一年ぶりの二度目で、今回の目的地は三階の展示室「トロワ」。ヤマグチアキヒロさんとオザワアユミさんによる展示 “sirimiri” にお邪魔するため。ヤマグチさんの展示を訪ねるのも、昨年の個展 “LITTLEGLOWTH”以来の二度目です。

sirimiri フライヤー

sirimiri フライヤーより



広々とした室内には、スペインとフランスにまたがるバスク地方を旅されたおふたりの目にしたもの手にしたものが、写真や雑貨という形で展示され、北と西の開口部から直接や間接に差し込む昼と夜との合間の光が、刻々と明度や角度を変えながら、それらを映しだしています。

sirimiriとは、バスク語で雨をあらわす言葉だそう。本来ならば「体育の日」が定められる「秋晴れ」の時期に、「sirimiri = 雨」という名で展示を行うところに、ヤマグチさんの感性の一端が垣間見えます。

だれかの展示へ伺うときには、過去の展示を思い浮かべながら、きっとこんな展示なのではないか、わたしはこんな買い物をするのではないかと、事前に想像のふくらむもの。そして展示を訪れ、またつぎも訪れたいと感じるのは、そうした想像とは異なるものが生みだされていたとき。想像どおりの安心感も、もちろんそれはそれでまた訪ねたくなりますけれど。

想像と異なる世界のなかで、しばしの時を過ごして、すっかり暗くなったそとへ出ると、雲間に月の姿。

お手本のような月雲

お手本のような月雲



よい展示は、よき時やよき人と引き合わせてくれるキッカケともなります。

雨がちの秋は、そろそろ秋晴れの季節へ。
空模様の心配をすることもなくなるころ、持ち帰った「雨のつづき」をあらためて開きたいとおもいます。

コーヒー豆 雨のつづき

コーヒー豆 雨のつづき



sirimiri は
手紙舎 展示室 トロワで
10月10日(月)まで開催中です。

「sirimiri 雨のひとかけら」ウェブサイト

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