牟田都子

ほはば鼎談2

ほはばの鼎談 1980【後編】

 ■移動とともに人生が進んでいく 初田 東京はどのタイミングですか。 荒木 イタリアから帰国したときですね。イタリアに行った段階から、わたしはイタリアが好きだけど、住みたくないと思ってたんですよ。イタリアを歩いていると好きな家具とかいっぱい見かけるわけです。でも、買えないんですよ。お金もないし、…

ほはば鼎談1

ほはばの鼎談 1980【前編】

「ほはばのデザイン」に集まっているのは 「ものづくりを生業としている」 ということをのぞけば、出身地も職種もバラバラの6人。 と思っていたのですが、メンバーのうち3人が同い歳(1980年生まれ) であることが判明し、この鼎談の企画がもちあがりました。 1980年。日本の自動車生産台数が…

muta20160112eye

機能と作用

籠をひとつ求めました。 個展の会場でひと目見た瞬間 手許に置きたいと思った品でしたが、 どのような用途にたえるものなのか 咄嗟には浮かびませんでした。 果てしない物欲と狭小住宅との折り合いをつけるために 用途の思いつかないものは所有しないと決めているのですが、 この籠に関しては禁を破り…

muta20151231eye

オリンピックをめざすように

 生活を支える仕事と、自分のやりがいを求めていく仕事の 両方の車輪で進んでいくのが今の自分には一番フィットしています。 どちらか一方だけでも僕はダメで。 「Shuku Shuku」03(Shuku Shuku、2014年) 校正の仕事を始めて8年めになりますが、 今年はいままででいちばんた…

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「つくる人」になれる場所

自宅で校正の仕事をしながら、 夕飯のおかずにさつまいもを煮る。 風の通る廊下に置いてある野菜かごの中から、 この時季常備してあるさつまいもを選ぶ。 毛がしっかりと固い根菜用のブラシで洗う。 真っ白なふきんでくるむようにして水気をとる。 傷んだ箇所や芽をとり除く。 皮はむかず、大きす…

muta20150803eye

骨董市の歩きかた

夜型から朝型へ、生活をがらりと変えたのは骨董市のおかげです。 10年ほど前、アンティーク着物がきっかけで、骨董市巡りが趣味のひとつに加わりました。 骨董市を楽しむこつのひとつは、とにかく朝早くに訪れること。 時間が遅くなるほど、業者や目利きのお客に目玉商品はさらっていかれてしまうからです。…

mu20150715eye

「校正者のカバン」が欲しい

オットをみていると、つくづく自分とは正反対の人だと思います。 唯一の共通点は食べものの好き嫌いがないことと、校正を生業にしていること。 正反対のわかりやすい例を挙げれば、荷物。 オットはとにかく荷物が少ない。 会社へ行くときはいちおうPORTERの斜めがけカバンを持っ…

mu20150622eye

自分の生活をつくる

毎日お味噌汁を飲むのに使っている漆のお椀があります。 10年近く前、当時池袋にあった全国伝統的工芸品センター(現・伝統工芸青山スクエア)で見つけた浄法寺塗のものです。 夜、料理をすべて食卓へ運び、最後に食器棚からご飯茶碗とこのお椀を出して、ご飯をよそい、お味噌汁をつぎます。 食後、ほかのど…

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続けていくために

校正の仕事を続けていくために気をつけていることはなにかと訊かれたら、真っ先に挙げるのは「体調管理」です。 どんな仕事でも、つねに最高のパフォーマンスを発揮するために自分のコンディションを整えておくことは「必要」というより「当然」なのかもしれませんが。 6年前、転職して吉祥寺に引っ越し、いちば…

mu20150515eye

生まれ変わっても

5月9日(土)、荻窪のブックカフェ・6次元で「校正ナイト」と題したお話会をいたしました。 6次元店主のナカムラクニオさんを聞き手にお迎えして、なぜこの道を選んだのか、校正の仕事とはどんなものか、などお話しさせていただきました。 そもそもは『さんぽで感じる村上春樹』(ナカムラクニオ・道前宏子、…